うちの子の歯並び、これって大丈夫?気になったときに知っておきたいこと
お子様の歯を見ていて、「あれ、ちょっと歯並びが気になるかも」と思ったことはありませんか。
乳歯から永久歯に生え変わる時期は、歯並びが変化しやすいタイミングです。「このまま様子を見ていて大丈夫なのかな」「歯医者さんに相談した方がいいのかな」と迷っている方もいらっしゃるかもしれません。
インターネットで調べてみても、情報がたくさんあって、どれを信じていいのかわからない。周りのお子さんと比べてみても、何が普通で何が問題なのか判断がつかない。そんな声をよくお聞きします。
この記事では、お子様の歯並びについて「これって気にした方がいいの?」と思ったときに参考になるポイントをお伝えします。今すぐ何かをしなければいけないという話ではありません。まずは、少し知識を持っておくことで、安心につながればと思います。
子どもの歯並びは、成長とともに変化します
まず知っておいていただきたいのは、子どもの歯並びは成長とともに変わっていくものだということです。
乳歯が生えそろう3歳頃と、永久歯に生え変わる6歳〜12歳頃では、お口の中の状態はまったく違います。乳歯の時期に少し隙間があったり、歯がガタガタに見えたりしても、成長とともに自然に整うこともあります。
逆に、乳歯の時期はきれいに見えていたのに、永久歯が生えてきたらスペースが足りなくなるということもあります。
つまり、今の状態だけを見て「問題がある」「問題がない」と判断するのは難しいのです。大切なのは、成長の過程を見守りながら、気になる変化があったときに相談できる場所があることではないでしょうか。
こんなことが気になったら、チェックのタイミングかもしれません
「歯並びが気になる」といっても、具体的にどんな状態を気にすればいいのかわからない方も多いと思います。
以下のようなことが気になった場合は、一度お口の状態を確認してもらうタイミングかもしれません。
歯と歯が重なっている
永久歯が生えてきたときに、隣の歯と重なり合っている状態です。スペースが足りないサインかもしれません。
前歯が出ている(出っ歯)
上の前歯が前に飛び出している状態です。見た目だけでなく、唇が閉じにくかったり、ぶつけやすかったりすることもあります。
下の歯が上の歯より前に出ている(受け口)
噛み合わせたときに、下の前歯が上の前歯より前にある状態です。顎の成長に影響することがあるため、早めに確認しておくと安心です。
前歯で噛み切れない(開咬)
奥歯を噛み合わせたときに、前歯が噛み合わず隙間が開いている状態です。指しゃぶりや舌の癖が関係していることもあります。
噛み合わせが深い(過蓋咬合)
上の前歯が下の前歯を深く覆い隠している状態です。下の前歯が見えないほど深い場合は、確認してもらうといいかもしれません。
左右で噛み合わせがずれている
正面から見たときに、上下の歯の中心線がずれている状態です。顎の成長や噛み方の癖が関係していることがあります。
これらはあくまで「気になったら確認してみるといいかもしれない」という目安です。当てはまるからといって、必ず治療が必要というわけではありません。
歯並びだけでなく、こんな癖も関係しています
歯並びは、歯そのものの問題だけでなく、日常の癖や習慣が影響していることがあります。
指しゃぶり
乳幼児期の指しゃぶりは自然なことですが、4〜5歳を過ぎても続いていると、前歯の歯並びや噛み合わせに影響することがあります。
口呼吸
いつも口を開けている、寝ているときに口が開いている、という場合は口呼吸の可能性があります。口呼吸が続くと、顎の発達や歯並びに影響することがあります。
舌の癖(舌突出癖)
飲み込むときに舌を前に押し出す癖があると、前歯が押されて歯並びに影響することがあります。
頬杖
いつも同じ側で頬杖をついていると、顎の成長に偏りが出ることがあります。
片側だけで噛む癖
食事のときにいつも同じ側で噛んでいると、左右で顎の発達に差が出ることがあります。
こうした癖は、お子様本人も気づいていないことが多いものです。保護者の方が日頃から観察して、気になることがあれば教えてあげることが大切です。
「乳歯だから大丈夫」とは限りません
「どうせ乳歯は抜けるから、歯並びが悪くても大丈夫でしょ」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、乳歯はいずれ永久歯に生え変わります。しかし、乳歯の時期の歯並びや噛み合わせ、顎の発達は、永久歯の歯並びに影響を与えることがあります。
たとえば、乳歯の虫歯を放置して早く抜けてしまうと、そのスペースに隣の歯が倒れ込んできて、永久歯が生えるスペースがなくなることがあります。
また、乳歯の時期に顎の成長を妨げるような癖があると、永久歯が生えてきたときにスペースが足りなくなることもあります。
「乳歯だから」と安心するのではなく、乳歯の時期から定期的にお口の状態を確認しておくことが、将来の歯並びを守ることにつながります。
早く見つけることで、選択肢が広がります
歯並びの問題を早い段階で見つけることには、いくつかのメリットがあります。
成長を活かせる
子どもは成長期にあるため、顎の発達をコントロールしやすい時期があります。この時期に対応できれば、より自然な形で歯並びを整えられる可能性があります。
治療の選択肢が増える
問題が軽いうちであれば、簡単な装置で対応できることもあります。逆に、進行してからでは選択肢が限られたり、治療が複雑になったりすることがあります。
抜歯を避けられる可能性がある
永久歯が生えそろってから矯正を始める場合、スペースを確保するために抜歯が必要になることがあります。早い段階で顎の成長をサポートできれば、抜歯を避けられる可能性が高まります。
ただし、「早ければ早いほどいい」というわけではありません。お子様の成長段階やお口の状態によって、適切なタイミングは異なります。
大切なのは、適切なタイミングを逃さないように、定期的にお口の状態を確認しておくことです。
「相談=矯正を始める」ではありません
歯並びのことで歯医者さんに相談すると、そのまま矯正治療を始めなければいけないのではないか。そんな不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、相談することと治療を始めることはまったく別のことです。
当院では、お子様の歯並びが気になるというご相談をいただいた場合、まずはお口の状態を拝見して、今どういう段階にあるのかをお伝えするところから始めます。
その上で、「今は様子を見て大丈夫」「この癖を直すと良くなる可能性がある」「もう少し成長してから判断しましょう」など、状況に応じたお話をします。
すべてのお子様に矯正が必要というわけではありませんし、今すぐ何かをしなければいけないケースばかりでもありません。
「とりあえず一度見てもらいたい」「矯正が必要かどうか知りたい」という理由でお越しいただくのは、まったく問題ありません。
定期検診で、成長を見守るという考え方
お子様の歯並びについて、ずっと気にし続けるのは大変なことです。かといって、まったく気にしないのも心配ですよね。
そこでおすすめしたいのが、定期検診でお口の状態を継続的に見てもらうという方法です。
定期検診では、虫歯のチェックやクリーニングだけでなく、歯並びや噛み合わせ、顎の発達についても確認することができます。定期的に通っていれば、「前回と比べてどう変化しているか」という視点でチェックできるため、問題があれば早めに気づくことができます。
また、何か気になる変化があったときに、すぐに相談できる関係があると安心です。
歯医者は「虫歯になったら行く場所」ではなく、「虫歯にならないために通う場所」であり、「お口の成長を見守ってもらう場所」でもあるのです。
保護者の方が気づいてあげることが大切です
お子様自身は、自分の歯並びが「普通なのか」「ちょっと違うのか」を判断することができません。歯並びの問題は、見た目だけでなく、噛み方や話し方、呼吸にも影響することがありますが、本人はそれが当たり前だと思っていることが多いものです。
だからこそ、保護者の方が日頃からお子様のお口の状態を観察して、気になることがあれば教えてあげることが大切です。
とはいえ、「何を見ればいいのかわからない」という方がほとんどだと思います。そんなときは、定期検診の際に「歯並びも見てほしい」と伝えていただければ、私たちがチェックしてお伝えします。
「ちょっと気になることがある」という段階で相談していただければ、必要以上に心配することも、見過ごしてしまうこともなくなります。
お子様の将来の歯のために、今できること
お子様の歯並びは、一生の歯の健康に影響することがあります。
歯並びが整っていると、歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを減らせます。噛み合わせが良ければ、しっかり噛んで食べることができ、顎や体の発達にも良い影響があります。
逆に、歯並びが悪いまま放置すると、磨き残しが増えて虫歯になりやすくなったり、噛み合わせの問題で顎に負担がかかったりすることがあります。
今すぐ何かをしなければいけないというわけではありません。でも、「気になったら早めに相談できる場所がある」と知っておくことは、お子様の将来の歯を守ることにつながります。
当院では、お子様のお口の成長を一緒に見守っていくことを大切にしています。歯並びのこと、歯磨きのこと、癖のこと、何でもお気軽にご相談ください。
京急線・雑色駅から徒歩4分、大田区・雑色エリアのかかりつけ歯科として、お子様とご家族のお口の健康をサポートしています。














