最近、朝起きると顎が疲れている…それ、ストレスからくる歯ぎしりかもしれません

 

 

 

 

 

 

新生活が始まって、環境の変化に慣れようと頑張っている方も多いのではないでしょうか。

 

新しい職場、新しい人間関係、新しい生活リズム。期待と不安が入り混じるこの時期は、知らず知らずのうちにストレスがたまりやすいものです。

 

そんな中、こんなことに心当たりはありませんか。

 

・朝起きると顎がだるい、疲れている
・歯が浮いたような感じがする
・頬の内側に噛み跡がついている
・頭痛や肩こりがひどくなった気がする
・歯がしみるようになった

 

もしかすると、それは「歯ぎしり」や「食いしばり」が関係しているかもしれません。

 

この記事では、ストレスと歯ぎしりの関係、そして歯や体への影響、対策法についてお伝えします。「自分も当てはまるかも」と思った方は、ぜひ読んでみてください。

 

歯ぎしり・食いしばりとは

 

歯ぎしりや食いしばりは、上下の歯を強く噛み合わせたり、こすり合わせたりする行為のことです。専門的には「ブラキシズム」と呼ばれています。

 

歯ぎしり(グラインディング)
上下の歯をこすり合わせるように動かす状態です。ギリギリという音がすることがあり、家族やパートナーに指摘されて気づく方もいます。

 

食いしばり(クレンチング)
上下の歯をぐっと噛みしめる状態です。音がしないため、本人も周囲も気づきにくいのが特徴です。

 

タッピング
上下の歯をカチカチと合わせる状態です。比較的まれですが、これもブラキシズムの一種です。

 

これらは主に寝ている間に起きますが、日中に無意識に食いしばっている方も少なくありません。パソコン作業中、集中しているとき、緊張しているときなどに、気づかないうちに歯を噛みしめていることがあります。

 

なぜストレスで歯ぎしりが悪化するの?

 

歯ぎしりや食いしばりの原因は完全には解明されていませんが、ストレスが大きく関係していると考えられています。

 

人はストレスを感じると、体が緊張状態になります。この緊張が顎の筋肉にも及び、無意識のうちに歯を噛みしめてしまうのです。

 

また、睡眠中の歯ぎしりは、眠りが浅いときに起きやすいと言われています。ストレスを抱えていると睡眠の質が下がりやすく、それが歯ぎしりを誘発する悪循環が生まれることもあります。

 

新生活の時期は、環境の変化によるストレスがかかりやすい時期です。自分では「大丈夫」と思っていても、体は正直に反応していることがあります。歯ぎしりや食いしばりは、そうした体からのサインかもしれません。

 

歯ぎしりを放置すると、どんな影響がある?

 

「歯ぎしりくらい、大したことないでしょ」と思われるかもしれません。

 

でも、歯ぎしりや食いしばりが続くと、歯や体にさまざまな影響が出ることがあります。

 

歯がすり減る
歯をこすり合わせることで、歯の表面が少しずつすり減っていきます。ひどくなると、歯が短くなったり、噛み合わせが変わったりすることもあります。

 

歯が欠ける・割れる
強い力が繰り返しかかることで、歯が欠けたり、最悪の場合は割れてしまうことがあります。特に、すでに治療した歯や、神経を取った歯は脆くなっているため、リスクが高くなります。

 

詰め物・被せ物が取れやすくなる
歯ぎしりの力で、詰め物や被せ物が外れやすくなることがあります。何度も取れてしまう場合は、歯ぎしりが原因かもしれません。

 

知覚過敏が起きる
歯に過度な力がかかることで、歯と歯茎の境目付近がくさび状に欠けてくることがあります。そこから刺激が伝わりやすくなり、冷たいものがしみるなどの症状が出ることがあります。

 

顎関節症のリスクが高まる
顎の関節や筋肉に負担がかかり続けると、顎関節症を引き起こすことがあります。口が開けにくい、顎を動かすと音がする、顎が痛いなどの症状が出ることがあります。

 

頭痛・肩こり・首の痛み
顎の筋肉は、首や肩の筋肉とつながっています。歯ぎしりで顎の筋肉が緊張すると、頭痛や肩こり、首の痛みとして現れることがあります。

 

歯周病が悪化する
歯に過度な力がかかると、歯を支える組織にもダメージが及びます。歯周病がある方は、歯ぎしりによって症状が悪化しやすくなることがあります。

 

自分で気づくのは難しいものです

 

歯ぎしりや食いしばりの厄介なところは、自分では気づきにくいという点です。

 

睡眠中の歯ぎしりは、意識がない状態で起きています。音がする場合は家族やパートナーに指摘されて気づくことがありますが、音のしない食いしばりは誰にも気づかれないまま続いていることが多いです。

 

日中の食いしばりも、無意識のうちに行っていることがほとんどです。「自分は食いしばりなんてしていない」と思っている方でも、実際には頻繁にしているケースは珍しくありません。

 

歯科医院でお口の中を見せていただくと、歯ぎしりや食いしばりの痕跡が見つかることがあります。歯のすり減り方、頬の内側の噛み跡、歯茎のコブ(骨隆起)など、さまざまなサインから推測することができます。

 

歯ぎしりチェックリスト

 

以下の項目に心当たりがある場合は、歯ぎしりや食いしばりをしている可能性があります。

 

・朝起きると顎が疲れている、こわばっている
・朝起きると頭痛がする
・歯がしみるようになった
・頬の内側に白い線や噛み跡がある
・舌に歯の跡がついている
・歯が短くなった気がする、すり減っている
・詰め物や被せ物がよく取れる
・顎を動かすとカクカク音がする
・口が大きく開けられない
・首や肩のこりがひどい
・家族に歯ぎしりを指摘されたことがある

 

複数当てはまる方は、一度お口の状態を確認してもらうと安心です。

 

日常生活でできる対策

 

歯ぎしりや食いしばりを完全になくすことは難しいですが、日常生活の中でできる対策はいくつかあります。

 

日中の食いしばりに気づく
まずは、自分が食いしばっていることに気づくことが大切です。パソコンの画面や冷蔵庫など、よく目にする場所に「歯を離す」と書いたメモを貼っておくと、意識するきっかけになります。

 

上下の歯を離す習慣をつける
本来、リラックスしているときは上下の歯は触れ合っていない状態が正常です。「唇は閉じて、歯は離す」を意識してみてください。

 

顎の筋肉をほぐす
こめかみや顎のエラの部分を、指で軽くマッサージすると、緊張した筋肉がほぐれやすくなります。お風呂に入っているときや寝る前に行うと効果的です。

 

ストレスを解消する
ストレスが歯ぎしりの原因になっていることが多いため、ストレスを減らす工夫も大切です。運動をする、趣味の時間を持つ、十分な睡眠を取るなど、自分に合った方法を見つけてみてください。

 

カフェインやアルコールを控える
カフェインやアルコールは睡眠の質を下げることがあり、それが歯ぎしりを悪化させる可能性があります。特に寝る前は控えた方が良いでしょう。

 

寝る前にリラックスする
寝る直前までスマホを見ていたり、仕事のことを考えていたりすると、体が緊張したまま眠りにつくことになります。寝る前はリラックスできる時間を作ることを心がけてみてください。

 

歯科医院でできること

 

セルフケアだけでは対応しきれない場合や、すでに歯や顎にダメージが出ている場合は、歯科医院でのケアも選択肢になります。

 

ナイトガード(マウスピース)
寝ている間に装着するマウスピースです。歯と歯が直接ぶつかるのを防ぎ、歯や顎への負担を軽減します。歯ぎしり自体を止めるものではありませんが、歯を守るためには有効な方法です。

 

ナイトガードは患者さん一人ひとりの歯型に合わせて作製します。市販のものもありますが、フィット感や効果の面で、歯科医院で作製したものの方が安心です。

 

噛み合わせのチェック
噛み合わせに問題があると、特定の歯に負担がかかりやすくなります。必要に応じて、噛み合わせの調整を行うこともあります。

 

すでに傷んだ歯の治療
歯がすり減っていたり、欠けていたり、知覚過敏が起きていたりする場合は、その部分の治療が必要になることがあります。

 

「たかが歯ぎしり」と思わないでほしいのです

 

歯ぎしりや食いしばりは、痛みがないことも多いため、軽視されがちです。

 

でも、長年続くことで、歯は確実にダメージを受けていきます。「気づいたときには歯がボロボロになっていた」ということも珍しくありません。

 

歯は削ってしまうと元には戻りません。割れてしまった歯は、抜かなければならないこともあります。

 

だからこそ、「もしかして歯ぎしりしているかも」と思った段階で、一度お口の状態を確認しておくことをおすすめします。

 

早い段階で気づければ、ナイトガードで歯を守りながら、大きな治療を避けられる可能性があります。

 

新生活のストレス、体に出ていませんか

 

新しい環境に慣れようと頑張っているとき、ストレスは自分が思っている以上にたまっていることがあります。

 

「自分は大丈夫」と思っていても、体には正直に現れます。歯ぎしりや食いしばりは、そうしたストレスのサインの一つかもしれません。

 

朝起きたときに顎が疲れている、最近歯がしみるようになった、頭痛や肩こりがひどい。そんな症状があれば、歯ぎしりが関係している可能性があります。

 

歯医者は「痛くなったら行く場所」というイメージがあるかもしれませんが、痛くなる前に予防的にケアすることで、歯を守ることができます。

 

気になることがあれば、お気軽にご相談ください

 

「歯ぎしりしているかどうかわからないけど、気になる」
「朝起きると顎が疲れている理由を知りたい」
「歯がすり減っているか見てほしい」

 

そんな気持ちがあれば、いつでもご相談ください。

 

お口の中を拝見して、歯ぎしりの兆候がないか確認し、現状をお伝えします。すぐにナイトガードが必要かどうか、他に対策があるかなど、状況に応じてお話しします。

 

何も問題がなければ「大丈夫ですよ」とお伝えしますし、気になる点があれば一緒に対策を考えます。

 

新生活のストレスで知らないうちに歯に負担がかかっている方は少なくありません。この機会に、お口の状態を確認してみませんか。

 

京急線・雑色駅から徒歩4分、大田区・雑色エリアのかかりつけ歯科として、皆さまのお口の健康をサポートしています。