1歳半検診・3歳児検診で歯のことを指摘された…どうすればいいの?
1歳半検診や3歳児検診で、歯について何か指摘を受けたことはありませんか。
「虫歯の疑いがあります」
「歯並びが気になりますね」
「噛み合わせを診てもらった方がいいかもしれません」
「歯科を受診してください」
こうした言葉を聞くと、親御さんとしては心配になりますよね。
「うちの子、大丈夫なのかな」「歯医者に連れて行った方がいいの?」「でも、まだ小さいのに歯医者で何をするんだろう」
いろいろな疑問や不安が浮かんでくると思います。
この記事では、検診で指摘を受けたときにどうすればいいのか、小児歯科ではどんなことをするのかについてお伝えします。不安な気持ちが少しでも和らぐきっかけになれば幸いです。
1歳半検診・3歳児検診では何を見ているの?
まず、検診でどんなことを見ているのかを知っておくと、指摘された内容を理解しやすくなります。
1歳半検診
1歳6ヶ月頃は、乳歯が生え始めて少し経った時期です。この時点では、まだ奥歯が生えていないことも多いですが、前歯の状態や虫歯の有無、歯茎の健康状態などを確認します。また、お口の発達や、哺乳びんやおしゃぶりの使い方など、生活習慣についてもチェックされることがあります。
3歳児検診
3歳頃になると、乳歯がほぼ生えそろいます。この時期の検診では、虫歯の有無に加えて、歯並びや噛み合わせ、お口の機能の発達なども確認します。また、食習慣や歯磨きの状況についても聞かれることがあります。
どちらの検診も、短い時間の中で多くのお子さんを診るため、詳しい検査というよりは、問題がないかどうかのスクリーニング(ふるい分け)の意味合いが強いです。
指摘されたからといって、必ず問題があるわけではありません
検診で何かを指摘されると、「うちの子に問題がある」とショックを受ける方もいらっしゃるかもしれません。
でも、指摘されたからといって、必ずしも深刻な問題があるとは限りません。
検診は短時間で行われるため、「念のため診てもらった方がいいですね」というレベルで指摘されることもあります。実際に歯科医院で詳しく診てみたら「問題ありませんでしたよ」となるケースも珍しくありません。
逆に、検診では見つからなかった問題が、歯科医院で見つかることもあります。
いずれにしても、指摘を受けたら一度歯科医院で確認してもらうと安心です。問題がなければ安心できますし、もし何かあっても早い段階で対応できます。
よくある指摘内容と、その意味
検診で指摘されやすい内容について、簡単に説明します。
「虫歯の疑いがあります」「要観察歯があります」
虫歯、または虫歯になりかけている歯(CO:シーオー、要観察歯)があるという指摘です。COは、まだ穴が開いていない初期の段階で、適切なケアをすれば進行を止められる可能性があります。
歯科医院で実際に確認してもらい、虫歯なのか、経過観察で良いのか、治療が必要なのかを判断してもらいましょう。
「歯並びが気になります」
歯と歯の隙間がない、歯が重なっている、受け口になっているなど、歯並びに関する指摘です。ただし、乳歯の時期の歯並びは成長とともに変化することも多いため、すぐに矯正が必要とは限りません。
今の段階で経過観察でいいのか、何か対応が必要なのかを確認してもらうと安心です。
「噛み合わせを診てもらってください」
上下の歯の噛み合わせに問題がある可能性があるという指摘です。受け口(反対咬合)、開咬(前歯が噛み合わない)、過蓋咬合(噛み合わせが深すぎる)などが該当します。
噛み合わせの問題は、顎の成長にも関係することがあるため、一度専門的に診てもらうことをおすすめします。
「歯茎が腫れています」「歯肉炎の疑いがあります」
歯茎に炎症が起きている可能性があるという指摘です。小さなお子さんでも、歯磨きが不十分だと歯肉炎になることがあります。
歯磨きの仕方を見直すことで改善できることが多いですが、歯科医院でアドバイスを受けると効果的です。
「上唇小帯が長いですね」「舌小帯が短いですね」
上唇と歯茎をつなぐ筋(上唇小帯)や、舌の裏側にある筋(舌小帯)についての指摘です。これらが極端に長かったり短かったりすると、歯並びや発音、授乳に影響することがあります。
すぐに処置が必要なケースは少ないですが、成長とともにどうなっていくか、経過を見ていくことが大切です。
小児歯科では何をするの?
「歯医者に行ってください」と言われても、小さなお子さんを連れて行くことに不安を感じる方も多いと思います。
「泣いて暴れたらどうしよう」「押さえつけられて治療されるのでは」「トラウマにならないかな」
そんな心配をされる気持ちはよくわかります。
でも、小児歯科では、お子さんの年齢や発達段階、性格に合わせた対応を心がけています。
まずはお口の状態を確認する
最初の受診では、いきなり治療を始めるわけではありません。まずはお口の中を見せてもらい、今どういう状態なのかを確認します。
現状を説明する
お口の状態について、親御さんにわかりやすくお伝えします。問題がなければ「大丈夫ですよ」とお伝えしますし、気になる点があれば、どのような状態で、今後どうしていくのが良いかをご説明します。
お子さんのペースに合わせる
小さなお子さんは、知らない場所、知らない人、見慣れない器具に不安を感じます。当院では、お子さんが慣れるまで無理に進めず、少しずつステップを踏んでいきます。
必要に応じたケア
虫歯があっても、すぐに削る必要がない場合もあります。フッ素を塗って経過観察をしたり、歯磨きの指導をしたり、状況に応じた対応をします。
「様子を見ましょう」と言われることもあります
歯科医院を受診しても、「今は様子を見ましょう」「経過観察で大丈夫です」と言われることがあります。
「せっかく来たのに何もしないの?」と思われるかもしれませんが、これも立派な診断の一つです。
特にお子さんの場合、成長とともに状態が変わることが多いです。今は問題がなくても今後変化する可能性があったり、逆に今気になる状態でも成長とともに自然に改善することがあったりします。
「経過観察」は、「今は何もしなくていい」というだけでなく、「定期的に見ていく必要がある」という意味でもあります。一度で終わりではなく、継続的にお口の状態をチェックしていくことが大切です。
初期の虫歯は、削らずに済むこともあります
「虫歯」と聞くと、「削って詰める治療をしなければ」と思われるかもしれません。
でも、ごく初期の虫歯(CO:要観察歯)であれば、削らずに経過観察をしながら、再石灰化を促すケアを行うことで進行を止められる場合があります。
・フッ素を塗布して歯を強くする
・歯磨きの仕方を見直す
・食習慣を改善する
・定期的にチェックする
こうしたケアで、虫歯の進行を防げることがあるのです。
もちろん、すでに進行している虫歯は治療が必要になります。でも、早い段階で見つかれば、治療の範囲を最小限に抑えられる可能性が高くなります。
乳歯だからといって放置しないでください
「乳歯はどうせ抜けるから、虫歯になっても大丈夫」と思われることがあります。
でも、乳歯の健康は永久歯にも影響します。
虫歯菌が永久歯に感染する
乳歯に虫歯があると、お口の中に虫歯菌が多い状態になります。その環境で永久歯が生えてくると、永久歯も虫歯になりやすくなります。
永久歯の歯並びに影響する
乳歯は、永久歯が生えてくるスペースを確保する役割も持っています。乳歯の虫歯がひどくなって早く抜けてしまうと、隣の歯が倒れ込んできて、永久歯が生えるスペースがなくなることがあります。
顎の発達に影響する
虫歯が痛くてしっかり噛めないと、顎の発達にも影響することがあります。
乳歯を健康に保つことは、将来の永久歯を守ることにもつながります。
歯医者に慣れる良い機会と捉えてみてください
検診で何か指摘されたということは、歯科医院を受診するきっかけができたということでもあります。
これを「歯医者さんに慣れる良い機会」と捉えてみてはいかがでしょうか。
小さいうちから歯医者さんに通う習慣をつけておくと、お子さんは「歯医者さんは怖くない場所」と認識しやすくなります。大きくなってから初めて行くよりも、ずっとスムーズに受診できるようになります。
また、定期的に通っていれば、何か問題があっても早い段階で発見できます。大きな治療が必要になる前に対処できるため、お子さんの負担も少なく済みます。
親御さんの不安も、遠慮なくお話しください
お子さんを歯医者に連れて行くことに、不安を感じている親御さんも多いと思います。
「泣いたらどうしよう」「他の患者さんに迷惑をかけないかな」「自分の子育てが悪かったのかな」
そんな気持ちを抱えていらっしゃるかもしれません。
でも、お子さんが泣くのは当然のことです。初めての場所、初めてのことに不安を感じるのは自然な反応です。泣いてしまっても、全然問題ありません。
また、虫歯ができたからといって、親御さんの育て方が悪いわけではありません。どんなに気をつけていても、虫歯になることはあります。大切なのは、これからどうケアしていくかです。
親御さんの不安や疑問も、遠慮なくお話しください。一緒にお子さんのお口の健康を守っていければと思っています。
検診で指摘を受けたら、まずはご相談を
1歳半検診や3歳児検診で何か指摘を受けたら、まずは歯科医院でお口の状態を確認してもらいましょう。
問題がなければ安心できますし、何かあっても早めに対応できます。何もなくても、これをきっかけに定期的にお口をチェックする習慣をつけていただければ、お子さんのお口の健康を長く守ることにつながります。
当院では、お子さんのペースに合わせた診療を心がけています。いきなり治療をするのではなく、まずはお口の状態を確認し、今後どうしていくかを一緒に考えます。
「検診で指摘されたので見てほしい」「歯医者に連れて行くのが初めてで不安」そんな方も、どうぞお気軽にお越しください。
京急線・雑色駅から徒歩4分、大田区・雑色エリアのかかりつけ歯科として、お子さんとご家族のお口の健康をサポートしています。














