インビザライン矯正は虫歯になりやすいの?
インビザラインとは?
インビザラインシステムとは、金具やワイヤーを使わず、取り外し可能な透明なマウスピース型の装置を使用して歯並びを治す歯科矯正法です。とても目立たない装置なので、装着しているのを誰かに気づかれることはほとんどありません。
使い方は非常にシンプルです。薄く透明なマウスピースを一日20時間以上装着し、1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換していくことで歯並びをゆっくり動かしていきます。
インビザラインのメリットとデメリット
メリット
・痛みがない
ワイヤーを使った治療の場合、締め付けられる痛みや、金具が唇や頬の内側にあたってできる口内炎による痛みが出る場合があります。インビザラインはそのような心配はありません。
・目立たない
インビザラインは厚さ約0.5mmと薄くて透明で目立たないため、装着していることが目立たず見た目にストレスを感じさせないのが特徴です。
・自分で取り外しができる
取り外しが可能なため、いつでも簡単に歯のお手入れができます。
口腔内を健康な状態に保つことができます。今までの矯正装置はワイヤーや器具の間を特殊な歯ブラシで磨かなくてはならず汚れも非常にたまりやすいので、虫歯や歯周病のリスクが高かったのですがインビザラインはその心配も無くなりました。
デメリット
・症状によっては使えない
現在では適応症例が大幅に増え、以前よりもより多くの方にインビザラインをご利用いただけるようになりましたが、重症のガタガタや大きな骨格のズレがある場合は、適応できない場合があります。
・装着しないと歯が動かない
装着したり、外したりを1日に何回かする必要があります。装着し忘れると、歯の移動が予定どおりに行かない場合があります。自己管理が必要になります。
・治療期間が長めになる
ワイヤー矯正に比べると、治療期間が少し長めにかかる場合もあります。
治療期間中にできる3つの虫歯予防
インビザラインの治療中は、確かに虫歯になりやすいですが、キチンと予防をすれば虫歯になる心配もありません。
・適度な水分補給
インビザライン治療中は、口内が乾かないように頻繁に水分を補給してください。上記で解説したように、長時間アライナーを装着していると、口内が乾きやすく、虫歯の源になる細菌が繁殖しやすいです。そのため、常に口内を潤しておく必要があります。
水分を補給する際は、糖分が入っていない且つ色のついていない飲料を選ぶことをお勧めします。つまり、水が1番良いです。
・アライナー装着前に歯を磨く
インビザライン治療中の虫歯を予防するためには、再度アライナーを装着する前に必ず歯を磨くことも必要です。食事が終わって、そのままアライナーを装着してしまうと、歯に付着した汚れが洗い流されることなく、アライナーと歯の間に残ります。そうなれば、当然虫歯になりやすくなります。
そのため、食事後は必ず歯を磨き、歯に付着した汚れを落としてから清潔な状態でアライナーを装着してください。出先で丁寧な歯磨きが難しい場合は、マウスウォッシュをするだけでも効果があります。外出時は、常に歯磨きセットやマウスウォッシュを携帯し、不衛生な状態でアライナーを装着しないように気を配りましょう。
・フロスや歯間ブラシを併用する
インビザライン治療中の虫歯予防で最も大切なことは、毎日の歯磨きです。
これまでの歯磨き以上に丁寧な歯磨きを徹底してください。歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシを併用することをお勧めします。
インビザライン治療中は、歯の動きにより、一時的に歯と歯の間の隙間が大きくなる時もあります。その時は、普段とは比較にならないほど食べかすが歯と歯の間に詰まりやすいです。そのため、歯の表面のブラッシングだけでは汚れを落としきれません。大変だと思いますが、フロスや歯間ブラシを使って、食べかすを丁寧に取り除くことで、虫歯のリスクを格段に下げられます。
まとめ
いかがでしたか?インビザラインは虫歯になりやすいかどうかについて解説しました。インビザライン治療中は、アライナーを長時間装着しているため、お口が乾きやすく、たしかに治療前よりは虫歯になるリスクが上がります。
しかし、普段より徹底した虫歯予防を行えば、インビザライン治療中であっても、虫歯を必要以上に恐がる必要はありません。乾きやすいお口を常に潤すために頻繁に水分を補給したり、歯磨きの際はフロスや歯間ブラシを併用したりと、通常より少し気を配るだけで格段に虫歯になるリスクを下げられます。