受け口が気になっている方へ。大人になってからでも治せるの?という疑問にお答えします

 

 

 

 

 

 

鏡を見るたびに、横顔が気になる。

 

写真に写った自分の顔を見て、なんとなく落ち込む。

 

「受け口」にコンプレックスを感じている方は、少なくありません。

 

「子どもの頃から気になっていたけど、治療しないまま大人になってしまった」
「今さら矯正しても治らないんじゃないか」
「手術が必要って聞いたことがあるけど、本当?」
「うちの子が受け口かもしれない。いつから治療すればいい?」

 

この記事では、受け口(反対咬合)について、原因や治療の選択肢をお伝えします。気になっている方の参考になれば幸いです。

 

受け口(反対咬合)とは

 

受け口とは、下の歯が上の歯よりも前に出ている噛み合わせのことです。正式には「反対咬合(はんたいこうごう)」と呼ばれます。

 

通常、上の前歯は下の前歯よりも少し前に出ていて、噛んだときに上の歯が下の歯に軽くかぶさる状態が正常な噛み合わせです。

 

受け口の場合は、この関係が逆になっています。下の前歯が上の前歯よりも前に出ているため、横から見ると下顎が前に突き出ているように見えることがあります。

 

受け口には、歯の位置だけの問題である場合と、顎の骨格自体に問題がある場合があります。どちらのタイプかによって、治療方法も変わってきます。

 

受け口の原因

 

受け口になる原因はさまざまですが、主に次のようなことが挙げられます。

 

遺伝的な要因
顎の大きさや形は、遺伝の影響を受けます。親御さんが受け口の場合、お子さんも受け口になりやすい傾向があります。下顎が大きい、あるいは上顎が小さいといった骨格の特徴が受け継がれることがあります。

 

上顎と下顎の成長バランスの問題
成長期に、上顎と下顎の成長のバランスが崩れることで、受け口になることがあります。下顎が過剰に成長したり、上顎の成長が不十分だったりすると、受け口になりやすくなります。

 

癖や習慣
幼少期の癖が、噛み合わせに影響を与えることがあります。例えば、下唇を噛む癖、舌で下の前歯を押す癖、口呼吸などが、受け口の原因になることがあります。

 

歯の生え方の問題
上の前歯が内側に傾いて生えたり、下の前歯が外側に傾いて生えたりすることで、歯の位置だけが原因の受け口になることもあります。

 

乳歯から永久歯への生え変わりの問題
乳歯が早く抜けすぎたり、永久歯の生える順番に問題があったりすると、噛み合わせに影響が出ることがあります。

 

受け口を放置するとどうなる?

 

「見た目が気になるだけで、特に困っていない」という方もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、受け口を放置していると、さまざまな問題が生じる可能性があります。

 

噛み合わせの問題
正常な噛み合わせではないため、食べ物をしっかり噛むことが難しくなります。消化に影響が出たり、顎に負担がかかったりすることがあります。

 

発音への影響
噛み合わせが悪いと、一部の音が発音しにくくなることがあります。特にサ行やタ行の発音に影響が出やすいと言われています。

 

顎関節への負担
噛み合わせのズレは、顎関節に余計な負担をかけます。顎関節症の原因になることもあります。

 

歯の寿命への影響
噛み合わせが悪いと、特定の歯に過度な負担がかかります。その結果、歯がすり減ったり、ヒビが入ったり、歯周病が進行しやすくなったりすることがあります。

 

見た目のコンプレックス
横顔が気になって、笑うときに口元を隠してしまう。写真を撮られるのが苦手。こうした心理的な影響も軽視できません。

 

受け口は治せるの?

 

「受け口は治せるの?」という質問に対する答えは、「多くの場合、治すことができます」です。

 

ただし、受け口のタイプや程度、年齢などによって、治療方法や難易度は異なります。

 

大きく分けると、受け口の治療には次のようなアプローチがあります。

 

・歯の位置を動かして噛み合わせを改善する(矯正治療)
・顎の骨の位置を改善する(外科的矯正治療)
・成長期のお子さんの場合は、顎の成長をコントロールする

 

どの方法が適しているかは、お口の状態を詳しく検査してから判断することになります。

 

子どもの受け口の治療

 

お子さんの受け口は、早い段階で対処することで、効果的に改善できることがあります。

 

3〜5歳頃(乳歯列期)
乳歯の段階で受け口になっている場合、まずは経過を観察することが多いです。ただし、顎の成長に影響を与えそうな場合は、早期に介入することもあります。取り外し式の装置を使って、噛み合わせを改善することがあります。

 

6〜10歳頃(混合歯列期)
乳歯と永久歯が混在している時期です。この時期は顎の骨がまだ成長途中なので、成長を利用した治療ができます。上顎の成長を促したり、下顎の成長をコントロールしたりする装置を使うことがあります。

 

子どもの時期に治療を始めるメリットは、顎の成長をコントロールできることです。成長期を活用することで、将来的に外科手術が必要になる可能性を減らせることもあります。

 

ただし、すべての受け口を子どもの時期に完全に治せるわけではありません。成長とともに再び受け口傾向が出てくることもあります。その場合は、成長が落ち着いてから再度治療を行うこともあります。

 

大人の受け口の治療

 

「大人になってからでは遅い」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、大人でも受け口の治療は可能です。

 

大人の場合、顎の成長は終わっているため、成長をコントロールするというアプローチは使えません。そのため、歯を動かす矯正治療か、場合によっては外科手術を組み合わせた治療になります。

 

軽度〜中等度の場合
歯の位置を動かすことで、噛み合わせを改善できることがあります。ワイヤー矯正やマウスピース矯正で対応できるケースもあります。

 

骨格的な問題が大きい場合
下顎が大きく前に出ている場合や、上顎が著しく小さい場合など、骨格自体に問題がある場合は、矯正治療だけでは十分な改善が難しいことがあります。その場合は、外科手術と矯正治療を組み合わせた「外科的矯正治療」が選択肢になります。

 

矯正治療の種類

 

受け口の治療に使われる矯正治療の種類をご紹介します。

 

ワイヤー矯正(表側矯正)
歯の表面にブラケットという装置をつけて、ワイヤーで歯を動かしていく方法です。さまざまな症例に対応でき、受け口の治療にも広く使われています。

 

ワイヤー矯正(裏側矯正)
ブラケットを歯の裏側につける方法です。外から装置が見えにくいのがメリットです。ただし、費用が高くなる傾向があります。

 

マウスピース矯正
透明なマウスピースを装着して、歯を少しずつ動かしていく方法です。目立ちにくく、取り外しができるのがメリットです。ただし、すべての受け口に対応できるわけではありません。軽度〜中等度で、歯の移動量がそれほど大きくないケースに向いています。

 

どの方法が適しているかは、受け口の程度や原因、お口の状態によって異なります。検査をした上で、最適な方法をご提案します。

 

外科的矯正治療について

 

骨格的な問題が大きい受け口の場合、矯正治療だけでは十分に改善できないことがあります。

 

その場合は、顎の骨を切って位置を調整する手術を行い、その前後で矯正治療を行う「外科的矯正治療」が必要になることがあります。

 

外科的矯正治療は、一定の条件を満たせば健康保険が適用されます。顎変形症として診断された場合、矯正治療と手術の両方に保険が使えることがあります。

 

「手術が必要」と聞くと不安に感じる方も多いと思います。外科手術が必要かどうかは、詳しい検査をしてみないとわかりません。まずは検査を受けて、自分の受け口がどのタイプなのかを知ることから始めましょう。

 

治療期間の目安

 

受け口の矯正治療にかかる期間は、状態によって異なります。

 

矯正治療のみの場合
一般的に2〜3年程度かかることが多いです。軽度であれば、それより短い期間で済むこともあります。

 

外科的矯正治療の場合
手術前の矯正(1〜2年程度)、手術、手術後の矯正(半年〜1年程度)を合わせると、全体で3年前後かかることが多いです。

 

子どもの場合
成長を利用した治療は、成長期を通じて経過を見ていくため、数年にわたることがあります。ただし、装置をつけている期間は限られています。

 

治療期間は個人差が大きいため、ご自身の場合どのくらいかかるかは、検査後にお伝えします。

 

治療を受けるかどうかは、ご自身で決めていただけます

 

「受け口は治した方がいい」と言われても、実際に治療を受けるかどうかは、ご本人が決めることです。

 

見た目が気になっていて、コンプレックスを解消したい方。
噛み合わせを良くして、しっかり食事を楽しみたい方。
将来の歯の健康のために、今のうちに治しておきたい方。

 

治療を希望する理由は人それぞれです。

 

一方で、「気になるけど、今は治療に踏み切れない」という方もいらっしゃるでしょう。費用のこと、期間のこと、仕事や生活との両立のこと。さまざまな事情があると思います。

 

当院では、治療を無理におすすめすることはありません。まずはお話を聞かせていただき、検査をして、選択肢をご説明します。その上で、どうするかはご本人にゆっくり考えていただければと思います。

 

まずは相談から

 

受け口が気になっている方は、まずは相談にいらしてみませんか。

 

「自分の受け口は、どのタイプなんだろう」
「矯正だけで治るのか、手術が必要なのか」
「費用や期間はどのくらいかかるのか」

 

こうした疑問は、実際にお口の状態を見てみないとお答えできません。

 

相談に来たからといって、必ず治療を始めなければならないわけではありません。「話を聞いて、帰って考えたい」という方も歓迎しています。

 

気になることがあれば、どんな小さなことでもご質問ください。わかりやすくお答えします。

 

気になることがあれば、お気軽にご相談ください

 

「受け口を治したいけど、どうすればいいかわからない」
「大人でも治療できるのか知りたい」
「子どもの噛み合わせが気になる」

 

そんな方は、どうぞお気軽にご相談ください。

 

お口の状態を拝見して、考えられる治療の選択肢をご説明します。費用や期間の目安もお伝えしますので、その上でじっくりご検討ください。

 

京急線・雑色駅から徒歩4分、大田区・雑色エリアのかかりつけ歯科として、矯正治療のご相談をお待ちしています。